さよなら涙目

~退職までの100日間~

言えなかったよ

先日、用事があって以前いた職場に顔をだした。

20年来の仲間に会うと、やっぱりほっとする。

家族よりもたくさんの時間を一緒に過ごしてきたのだから当たり前だ。。

友達の横の空いている席に座ってたら「おいおい、三か月早いぞ」と先輩から声をかけられた。同じエレベータに乗った先輩には「もう来年は戻れるんでしょ?」と言われた。

 

もう、辞めるんです。は言えなかった。

 

ああ、もうひたすらに自分は寂しかったのだと思った。

気を許せる仲間や相談できる人もいなくて、一人で難しい専門的なことに向き合い、部下から問われれば必ず「正解」を答えなければならない。

孤独で、誰も頼れる人がいなくて、寂しくて、どすんと落ちてしまった。

 

ちゃんと伝えればよかったなんて今更思うのも遅いし、では、「私と入れ代わりで今の仕事を引き継いでくれる人」、を探せば、誰もやりたがらず、誰も手を挙げてはくれなかったのは事実なのだから。挙句の果てに、自分のところの管理職には「異動したければ代わりを見つけてこい」などとまるでブラックバイトのようなことを言われてしまい、もう、そんな気力がなかった。。

 

友達とランチしたときに、「あなたがいらない人なんじゃなくて、向こうがあなたを離さなかった」と言われたけど、そういう言葉も空しく響いた。その友達も来年は戻ってくるんだろうな、と思っている様子だった。

彼女にだけは、話そうかなと思ったけど、思っただけで号泣しそうになったので話さなかった。

つらい、つらいなぁ・・

どうして辞めなきゃいけなくなったんだろう。

 

ナミダで前が見えないや。

全然、さよなら涙目じゃないや。

まだまだ号泣する日々は続きそうです。

 

 

文章を書くということ

ブログを10数年ぶりに再開して思うこと。

「文章」書くって難しい。自分の気持ちを「言葉」にするもどかしさを感じています。

自分で自分の気持ちが言い合わらせないのだから、「相手」にも伝えられなかった、というのが退職にあたって出た一つの反省。

なので、少しずつ自分の気持ち「どんぴしゃ」な言葉を見つけられるよう訓練をしている感じです。

 

そんな中、「お手本」にした素敵な文章を書く方々のご紹介。

まずは、フードコーディネーターの長尾智子さん。

 

お野菜たっぷりの素敵な料理エッセイ。料理本に添えられてる文章をじっくり読むなんてことをしたことはあまりなかったのですが、長尾さんは日常の中の料理の視点で素敵な言葉選びをされていて、料理をしない人にこの本をプレゼントしたくなります。 

長尾智子の料理1, 2, 3

長尾智子の料理1, 2, 3

  • 作者:長尾智子
  • 発売日: 2012/12/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

最近買った「ティーとアペロ」も大人な雰囲気の料理・写真・エッセイのバランスが絶妙。

 

ティーとアペロ: お茶の時間とお酒の時間 140のレシピ
 

 

あともうお一方。素敵な文章を書くので注目している人。

リアルサウンドの佐藤結衣さん。

佐藤結衣の記事一覧 - Real Sound|リアルサウンド

 

芸能系の記事をなんとなく読んでいて、素敵だな、すごい記事だなと思うと高確率で「文=佐藤結衣」とある。

ただのドラマ評、映画評にとどまらない、深い洞察力と芯の強さとゆるがない価値観、そして人としてのやさしさを感じる文章を書く方です。

特にMIU404の「ゼロ」への思い・・確かに点と点をつないで無理やりストーリーにしたような彼女の憶測なのかもしれないけれど、人の心の深いところを見透かすような言葉に妙にすとんと納得がいってしまい。コロナや震災、「忘れないで」と思う自分の気持ち、シンクロしてしまい涙がでた。

彼女の記事を探してあえて読むことはないけど、「好きだな」と思った記事に「文=佐藤結衣」とあると妙にうれしくなる。そんな方です。

おすすめ記事リンクはっておきますのでぜひ。もちろんこの二つ、作品もとても素晴らしかった!

realsound.jp

 

realsound.jp

退職したらやりたいこと⑤

退職したらやりたいこと。本を読む。買って読まない本がほれこのとおり、てんこ盛りです。

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以前は同じ課にいた本好きの子とお互い読んだ本の感想など言い合ってましたが、最近は買って読まない・・。仕事でインプットしなければならないことが多すぎて、文字を取り込む脳の回路が通勤時や土日休みの日に拒否している感じ。

 

本、好きだったんだけどな。

 

読みたい本だけがたまっていく。

 

心の洗濯が終わったら、これらの活字も読み込めるようになるのでしょうか。



退職まであと102日

100日間とありますが、切り悪いですが今退職まで102日

 

色々と相談に乗ってくれている管理職も今年度で退職なのですが、面接のあと、「見て見て」と自席をさすのでなんだろうと思ったら「107」の数字が。???と思ったら「あと107日」と笑っていた。ちなみにその管理職も早期退職。

色々話したが、辞める理由も同じ部分がある。辞める理由は一つじゃない。大きい理由はトラウマによる精神的な不安定さだけど、組織にも問題があって10年間ずーっと我慢してきたがここ数年は特にひどい。

今の職場は組織間の連携もなくまとめる人間もいない。長期的な視野でものごとが見れない、押し付け合い、勉強しない、文句いう、ちょっと気を使って手伝うと、「じゃあ、そっちの担当ってことで」と仕事を押し付けられ、恩を仇で返される。

辞める理由も共通点があるから、面接していても、「辞めると決めたら元気になった」「(そうそう)」とか共感してしまって、本人も必死で引き留めてるんだろうけど、私の「もうここにはいたくない」という気持ちもわかるらしく、最後は「ま、いっか」となった。

 

自分の直属上司の退職引き留めはほぼ5秒で終わったのに、いろいろ話聞いてもらって心配かけて本当に申し訳なかったな。。。

 

 

 

 

退職の理由③

人事課と管理職と(といっても、直属の上司の退職意志確認は5秒で終わった・・・だから辞めたくなるんだと言いたい)の面接で、両方から言われたこと。

 

精神科や心療内科は受診していないのか

 

ということ。

その頃は、受診したら細かいこと、部長のパワハラで課長が自殺したこと、なども話さなければならないことは例え医師相手でも自分にはハードルが高かった。

とあることで勤め先自体が世間から注目される事件が続き、どこからかそのことがもれて、更に大事になってしまったら・・と思ってしまった。更に、新規採用者の獲得がその件であまりうまくいってないという噂を漏れ聞くようになると、更に、どこからかその話が漏れて尾ひれがついてはいけない・・と、本当に誰にも相談できなくなってしまった。今思えば認知の歪みが起きていたのだと思う。

職場の健康組合にも相談窓口はあったが、人事課自体がそのことを外にもらすなと言っている以上、組合であっても話すことは難しいと思ってしまった。

そもそも一般の人間には、「精神科」「心療内科」というものは敷居の高いもので、当然ながらかかりつけ医などというものはもっていない。。

 

自分でもうすうす、「何もしていない時に涙が止まらなくなる」「自分は世の中に必要ないんだと感じる」「過食嘔吐を繰り返す」などは鬱ってやつなんではないだろうかとは感じていたが、相談できない、誰にも話せないということがどんどん自分を追い込んでいってしまっていた。

 

辞めると決めた途端に霧が晴れたようになり、凝り固まった思考がゆっくりとまわりはじめた。

かたくなに、受診してはいけない・・と思っていたが、人事課にも言われたことから少し楽になり、自分の症状に近い「プチうつ」のコラムをわかりやすく紹介していたクリニックを見つけ、来月診療予約をいれた。初診の空きは一か月以上先しかなかったので仕方ない。

www.fuanclinic.com

 

 

なかなか退職届に決裁をもらえないので、場合によっては診断書つきてたたきつけるしかなくなるかもしれない。やっぱり受診はしようと思っている。