さよなら涙目

~退職までの100日間~

言えなかったよ

先日、用事があって以前いた職場に顔をだした。

20年来の仲間に会うと、やっぱりほっとする。

家族よりもたくさんの時間を一緒に過ごしてきたのだから当たり前だ。。

友達の横の空いている席に座ってたら「おいおい、三か月早いぞ」と先輩から声をかけられた。同じエレベータに乗った先輩には「もう来年は戻れるんでしょ?」と言われた。

 

もう、辞めるんです。は言えなかった。

 

ああ、もうひたすらに自分は寂しかったのだと思った。

気を許せる仲間や相談できる人もいなくて、一人で難しい専門的なことに向き合い、部下から問われれば必ず「正解」を答えなければならない。

孤独で、誰も頼れる人がいなくて、寂しくて、どすんと落ちてしまった。

 

ちゃんと伝えればよかったなんて今更思うのも遅いし、では、「私と入れ代わりで今の仕事を引き継いでくれる人」、を探せば、誰もやりたがらず、誰も手を挙げてはくれなかったのは事実なのだから。挙句の果てに、自分のところの管理職には「異動したければ代わりを見つけてこい」などとまるでブラックバイトのようなことを言われてしまい、もう、そんな気力がなかった。。

 

友達とランチしたときに、「あなたがいらない人なんじゃなくて、向こうがあなたを離さなかった」と言われたけど、そういう言葉も空しく響いた。その友達も来年は戻ってくるんだろうな、と思っている様子だった。

彼女にだけは、話そうかなと思ったけど、思っただけで号泣しそうになったので話さなかった。

つらい、つらいなぁ・・

どうして辞めなきゃいけなくなったんだろう。

 

ナミダで前が見えないや。

全然、さよなら涙目じゃないや。

まだまだ号泣する日々は続きそうです。